『悪霊、怪現象のご相談お受けいたします』
主人公、翔(かける)の実家は拝み屋でも知られている氷室神社。
最近は依頼が多いのか、はたまたテレビかなにかで紹介でもされたのか、翔の祖父はとても忙しそうだった。

真由実に乗せられて翔が境内の雪かきをしていると、付き人を従えた可憐な少女が相談にやってきた。
しかし祖父の許可なく依頼は受けられない…
祖父は今留守だし、この場合携帯に連絡するか出なおして貰うか、そう考えた翔が出した答えは――

『私がお引き受け致します。若輩者ですが、私もいくつもの修羅場をくぐり抜けています、どうぞご安心ください』

――目の前にいるのは、オレの17年の人生で最高に可憐な少女だ!!
小汚いうちのジジイなんかに任せられるか!?―――

なんと翔るは、お払いどころか心霊現象も苦手なくせに勝手に依頼を受けてしまうのだった。
このことが祖父に知られれば手ひどく叱られる…と悩んだ結果、翔が取った行動は…

『真由実お姉さま、力を貸してください――』

――――オレは真由実を丸め込んでお祓いをやらせて、ちゃっかり手柄を自分の物にする。
そうすれば万理恵ちゃんの好感度アップまちがいなし!――――

なんとも他力本願な答えだった
果たして少女の依頼はどうなってしまうのだろうか…。


――――――『言っておくけど、あたしは安くないわよ!!』